====== 防具の追加 ====== ==== 導入 ==== 防具は通常のブロックやアイテムより実装が少し複雑ですが、一度理解すれば簡単に実装できます。防具を追加するには、まず CustomArmorMaterial 〔カスタム防具材料〕クラスを作成してから、アイテムを登録します。また、それらをテクスチャリングする方法も見ていきます。このドキュメントの最後に、防具にノックバックを追加する方法を説明する特別な章があります。これは、メソッドがミックスイン(現在 1.16.3)を介してのみアクセスできるためです。 このドキュメントの例は、 [[https://github.com/gdude2002/Gilded-Netherite|この Mod (GitHub リポジトリ)]] にあります。 ==== 防具材料クラスの作成 ==== 新しい防具には新しい名前(および防御点や耐久度などの追加要素)を設定する必要があるため、 CustomArmorMaterial の新しいクラスを作成する必要があります。 このクラスは を実装し、防御点(PROTECTION_VALUES と呼ばれる)に値を割り当てることから始めます。以降の引数はすべて @Override を使用します。 public class CustomArmorMaterial implements class_1741 { private static final int[] BASE_DURABILITY = new int[] {13, 15, 16, 11}; private static final int[] PROTECTION_VALUES = new int[] {A, B, C, D}; // A がブーツ、 B がレギンス、 C がチェストプレート、 D がヘルメットです。 // 参考までに、革の防具は {1, 2, 3, 1}、 ダイヤモンドとネザライトの防具は {3, 6, 8, 3} を使用しています } 次の引数は次のように定義されます(名前は気にしないでください。以下にどのように実装するかが表示されます): - : 防具が壊れるまでに何回ヒットできるか。 'BASE_DURABILITY' に書いた int 〔32 ビット整数型〕を使って計算します。革は 5、ダイヤモンドは 33、ネザライトは 37 です。 - : すでに上で書いた 'PROTECTION_VALUES' を呼び出します。 - : 防具がエンチャントの本で高レベルまたは複数のエンチャントを取得できる可能性です。 - : バニラの防具で使用される標準は ''.ITEM_ARMOR_EQUIP_X'' で、X は防具の種類です。 - : 金床で防具を修理するために使用するアイテムが返されます。バニラのアイテムまたは独自のアイテムのいずれかです。 - String : 防具の親アイテムが返されます。ダイヤモンドの防具なら "ダイヤモンド" ですね。 - : これは、価値の高い攻撃に対して鎧がより耐久性を持つ 2 番目の保護値です。 値は 'X.0F' になります そして、1.16 で導入された新しい値があります - : この値は 0 のままにしておきます。実装したい場合は、「0.XF」と書きます(X は、必要なノックバック保護の量です)。後でそれを機能させる方法を教えます。 すべての変数を X または A、 B、 C、 D として記述したままにします。これらの引数を使用すると、次のようになります: public class CustomArmorMaterial implements class_1741 { private static final int[] BASE_DURABILITY = new int[] {13, 15, 16, 11}; private static final int[] PROTECTION_VALUES = new int[] {A, B, C, D}; @Override public int method_7696(class_1304 slot) { return BASE_DURABILITY[slot.method_5927()] * X; } @Override public int method_7697(class_1304 slot) { return PROTECTION_VALUES[slot.method_5927()]; } @Override public int method_7699() { return X; } @Override public class_3414 method_7698() { return class_3417.ITEM_ARMOR_EQUIP_X; } @Override public class_1856 method_7695() { return class_1856.method_8091(RegisterItems.X); } @Override public String method_7694() { // すべて小文字にする必要があります return "name"; } @Override public float method_7700() { return X.0F; } @Override public float method_24355() { return 0.XF; } } 防具材料クラスの基本が理解できたので、防具アイテムを新しいクラスに登録しましょう。 ==== 防具アイテムの作成 ==== 新しい防具を実装するために、 RegisterItems という新しいクラスを作成します。これは、たとえば、インゴットのような新しいアイテムを作成する場合にツールを登録する場所にもなります(これを "Custom_Material" と呼びます)。この設定により、アイテムは新しいクリエイティブタブにも配置されますが、その部分は自由に削除できます。 グループの構文は //.(YourModName.YOUR_MOD_NAME_BUT_IN_CAPS_GROUP)// です。これを ExampleMod と呼びます: public class RegisterItems { public static final class_1741 CUSTOM_ARMOR_MATERIAL = new CustomArmorMaterial(); public static final class_1792 CUSTOM_MATERIAL = new CustomMaterialItem(new class_1792.class_1793().method_7892(ExampleMod.EXAMPLE_MOD_GROUP)); // 新しい素材を作成した場合は、ここに注意してください。 public static final class_1792 CUSTOM_MATERIAL_HELMET = new class_1738(CUSTOM_ARMOR_MATERIAL, class_1304.field_6169, new class_1792.class_1793().method_7892(ExampleMod.EXAMPLE_MOD_GROUP)); public static final class_1792 CUSTOM_MATERIAL_CHESTPLATE = new class_1738(CUSTOM_ARMOR_MATERIAL, class_1304.field_6174, new class_1792.class_1793().method_7892(ExampleMod.EXAMPLE_MOD_GROUP)); public static final class_1792 CUSTOM_MATERIAL_LEGGINGS = new class_1738(CUSTOM_ARMOR_MATERIAL, class_1304.field_6172, new class_1792.class_1793().method_7892(ExampleMod.EXAMPLE_MOD_GROUP)); public static final class_1792 CUSTOM_MATERIAL_BOOTS = new class_1738(CUSTOM_ARMOR_MATERIAL, class_1304.field_6166, new class_1792.class_1793().method_7892(ExampleMod.EXAMPLE_MOD_GROUP)); } アイテムが適切に作成されたので、アイテムを登録して適切な名前を付けましょう。最初のパラメーターは名前空間であり、これは Mod ID であり、次にアイテムに付けたい名前です。 最後の のすぐ下にこれを書き込みます。 public static void register() { class_2378.method_10230(class_2378.field_11142, new class_2960("examplemod", "custom_material"), CUSTOM_MATERIAL); class_2378.method_10230(class_2378.field_11142, new class_2960("examplemod", "custom_material_helmet"), CUSTOM_MATERIAL_HELMET); class_2378.method_10230(class_2378.field_11142, new class_2960("examplemod", "custom_material_chestplate"), CUSTOM_MATERIAL_CHESTPLATE); class_2378.method_10230(class_2378.field_11142, new class_2960("examplemod", "custom_material_leggings"), CUSTOM_MATERIAL_LEGGINGS); class_2378.method_10230(class_2378.field_11142, new class_2960("examplemod", "custom_material_boots"), CUSTOM_MATERIAL_BOOTS); } 防具アイテムが完成しました。次に、メインクラスでレジストリを呼び出します(そして、新しいグループに注釈を付けます)。 public static final class_1761 EXAMPLE_MOD_GROUP = FabricItemGroupBuilder.create( new class_2960("examplemod", "example_mod_group")) .icon(() -> new class_1799(RegisterItems.CUSTOM_MATERIAL)) // これは作成した新素材のモデルをアイコンとして使っていますが、好きなように参照できます .build(); @Override public void onInitialize() { RegisterItems.register(); } それでおしまい!アーマーはゲーム内に存在し、まだテクスチャはありませんが、存在し、 /give コマンドで与えることができます。 次に、各ピースにテクスチャを割り当てます。 ==== テクスチャの割り当て ==== 以下のことを行っていると仮定します * 各防具アイテムのテクスチャを用意している(x_helmet.png、x_chestplate.png など) * 防具のテクスチャを用意している(x_layer_1.png と x_layer_2.png) そして、それらを各防具アイテムに割り当てます。 以下は、すべての防具アイテムで同じである必要があります。使用するパーツを変更するだけです。この例ではヘルメットを使用します。 { "parent": "item/generated", "textures": { "layer0": "examplemod:item/custom_material_helmet" } } すべての防具アイテムで繰り返します。 通常、 Mod のテクスチャは resources/assets/ の下にありますが、**防具のテクスチャは具体的には minecraft ディレクトリにあります**: 装着している防具にテクスチャを与えるには、X_layer_1.png と X_layer_2.png (X は防具材料クラスで選択した引数 )を 'resources/assets/minecraft/textures/models/armor' に配置します。 すべてに従えば、完全な防具セットを手に入れることができるはずです!